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メゾンマルジェラの過去の名作10選をH&Mコラボから掘り下げる

2017.01.11

Maison Martin Margiela × H&M

2012年11月15日(木)に行われたこのコラボレーションは、発表と同時に大きな反響を呼びました。

コレクションのタイトルは「RE-EDITION」。

過去のアーカイブの中で最も代表的なメンズ、レディースの服とアクセサリーのアイテムを、形と素材をアップデートして再現。

これまでの名作のアイテムたちを、一同に復刻したコレクションとなっています。

アイテムには「RE-EDITION」タグが付けられ、そのアイテムの元ネタ(オリジナル)が発売されたシーズンが判るようになっています。

今回はMaison Martin Margiela × H&Mコラボの元ネタをご紹介しながら、マルジェラ往年の名作を掘り探っていこうと思います。

メゾンを象徴するコンセプト一覧

マルジェラには服作りを行う上でベースになっているコンセプトがいくつかあります。

このH&Mとのコラボでもそのコンセプトは守られており、過去の名作を紐解くのにとても参考になります。

■”OVERSIZED” – オーバーサイズ

それまでタイトシルエットで身体の線を見せることが女性の美しさであるとされていたモード界に疑問を投げかけたコンセプト。

服のサイズを大きくすることにより身体のシルエットを隠し、新たな美の価値観を提案しました。

この思想はマルジェラチームに所属していた「VETEMENTS(ヴェトモン)」のデザイナーにも受け継がれています。

■”TRANSFORMATION” – 変容

服という存在の再構築を試みるコンセプト。

大きな要素は2つで、1つは普通の物や素材に新たな使用方法や形状を与えるというアプローチ。もう1つはアセンブラージュと云われる「寄せ集め」「組み合わせ」の技法です。

以前ご紹介したアーティザナルのアイテムなどはこのアセンブラージュにあたります。

アーティザナルの記事はこちら
Martin Margiela(マルタン マルジェラ)のアーティザナル作品 -ファッションアイテムの再構築12選-

■”SHAPE & VOLUME” – シェイプ&ボリューム

マスキュリン(男性的)なシェイプを調節してフェミニン(女性的)なフォルムを形成するコンセプト。男性的かつ女性的な独特の魅力を表現しています。

 ■”PROCESS OF TAILORRING” – テーラリングのプロセス

伝統的なテーラリングに、クチュール特有のエレガンスさを加えたマルジェラ独特のテーラード。

■”AMBIGUITY” – 両義性

トロンプルイユ(だまし絵)の手法を用いたプリントをあしらい、「驚き」という服の新たな楽しみ方を提示するコンセプトです。

コラボアイテムから辿る過去の名作

“Fusion” – フュージョン (2004年春夏)

<H&M>

https://www.fashion-press.net/news/5299

2つのアイテムをつなぎ合わせたデザイン。

H&Mコラボではノッチドラペルの黒ジャケットとピークドラペルの紺ブレザーを組み合わせています。

<オリジナル>

https://jp.pinterest.com/

元ネタの2004年春夏のジャケットでは、左右の切り替えではなく、ダーツ位置から内側と外側で切り替わっており、よく見ると袖口もつなぎ合わされているのがわかります。

元ネタはアーティザナルラインから発売されていたのでお値段も高価なアイテムとなっています。

“Flat Garment” – フラットガーメント (1997年春夏)

<H&M>


https://www.fashion-press.net/news/5300

工場などで服が畳んで収納されている様子からインスパイアを受けた1997年の名作、Flat Garmentシリーズです。

ハンガーにかけたときや平置きしたときに服が平面になるよう、計算されたパターンになっています。

<オリジナル>

https://jp.pinterest.com/

こちらが元ネタ。H&Mコラボのものとそっくりですね。

他のFlat Garmentのアイテムとしてコートやライダースなどもリリースされています。

“Painted” – ペイント (1998年春夏)

<H&M> 

 

https://www.fashion-press.net/news/5299

今でも定期的にリリースされているペイントシリーズ。

マルジェラのアイコンカラーである白のペンキでコーティングしたアイテムたちです。

ペンキが剥げていき、下の地の色が見えてくるのが醍醐味ともいえるシリーズですが、H&Mコラボのものはそれほど剥がれたりはしないようです。

<オリジナル>

https://jp.pinterest.com/

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逆にこちらのオリジナルのペンキ加工のアイテムは、ペンキのひび割れも入りやすく大きな塊でポロポロと剥がれます。

どちらが良いかは人によるとは思いますが、僕はオリジナルの剥がれ方のほうが好みです。

“Oversized” – オーバーサイズ (2000年秋冬)

<H&M>

https://www.fashion-press.net/news/5300

先ほどコンセプト一覧の項でもご紹介しましたオーバーサイズです。

<オリジナル>

https://jp.pinterest.com/

元ネタはこんな感じ。発表されたのは16年前ですが逆に今見てもとてもカッコよく見えるアイテムです。

<H&M>

https://www.fashion-press.net/news/5300


https://www.fashion-press.net/news/5300

オーバーサイズからもう一つ。デニムパンツもご紹介します。

デニムもオーバーサイズのものを巻きつけて着たようなデザイン。

こちらもオリジナルを忠実に再現しています。

<オリジナル>


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“Circle Shirt” – サークルシャツ (2002年春夏)

<H&M>

https://www.fashion-press.net/news/5300

パターンがまん丸のシャツ。

平置きしてみるとしっかり円なのがわかります。

<オリジナル>


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アクが強そうなアイテムですが、着てみると意外と着合わせしやすいアイテムです。

“Trompe L’oeil” – トロンプルイユ (1989年春夏)

 <H&M>

https://www.fashion-press.net/news/5300

マルジェラが最初期のシーズンから用いている技法がトロンプルイユです。

トロンプルイユとはだまし絵のこと。

こちらのボディスーツはタトゥーが入った肌のだまし絵になっています。

<オリジナル>

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こちらがオリジナル。

H&Mコラボのものよりかなり薄手でプリントの風合いもより本物のタトゥーらしい作りになっています。

“Duvet Coat” – デュベットコート (1999年秋冬)

<H&M>

https://www.fashion-press.net/news/5300

1999年の名作。

Duvetとは「布団」の意味。

布団に服としての機能を持たせることで、コンセプトであるAMBIGUITY(両義性)を表現しています。

<オリジナル>

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広げると完全に布団です。

“Dolls” – ドール (1994年秋冬)

<H&M>

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1994年秋冬のシーズンテーマでもあった「Dolls」。

文字通り、人形の服がテーマになっており、人形の服を人間サイズに拡大したデザインになっています。

本物の人形の服は小さな子供でも着せ替えができるように、前のボタンはスナップボタンになっているようで、そういったディテールも落とし込まれているかなりコンセプチュアルなシーズンです。

<オリジナル>

 

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カーディガンの他にもライダースジャケットやパンツ、ジャケットなどもあります。

当店にも一着ドール期のコートがございます。

Maison Martin Margiela 1999AW “Dolls COllection” ドールコート

※こちらは1999年秋冬に復刻されたものになります。

“Assemblage” – アセンブラージュ(2007年秋冬)

<H&M>

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H&Mコラボで定価がもっとも高かったのがこちら。

お値段は€399(約49,000円)です。

アーティザナルからリリースされていたベルトジャケットの復刻アイテムです。

本家のアーティザナルだと何十万円とするので、安いといえば安い気もします。

<オリジナル>

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ベルトというものをアセンブラージュ(寄せ集め)することで新たな価値・役割をもたらしています。

<H&M>

https://www.fashion-press.net/news/5299

アセンブラージュからもう一つ。こちらは2005年春夏リリースです。

素材の元ネタはサッカーのチームタオルです。チームを応援するときに身につけるやつですね。

それをつなぎ合わせてニットジャケットにしています。

<オリジナル>

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オリジナルはニットではなく、マフラーにリメイクしています。

オリジナルにはドルトムント、バイエルン・ミュンヘン、マンチェスター・ユナイテッドなどの有名チームのタオルが使われいたようです。

 

パーツが複数必要なアーティザナルものまで廉価で復刻したH&Mコラボ、おそるべしです。

“Inside Out” – インサイドアウト(2005年春夏)

<H&M>

https://www.fashion-press.net/news/5299

裏表を逆にしたデザイン。

ですがポケットなどはちゃんと表向きについています。

<オリジナル>

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こちらも本家はアーティザナルラインからリリースされていました。

アーティザナルのリバースデニムジャケットはLevi’sなど、実際の古着を解体して作成していたため全て一点物でした。

いかがでしたでしょうか?

コラム内でご紹介したアイテムは少しでしたが、H&Mコラボでリリースされたアイテムは100点以上あります。

その全てにそれぞれ元ネタがあり、それらはマルジェラがメゾン設立時から大切に守ってきたコンセプトに基づいてあります。

この記事が過去の名作を掘り探るきっかけになってくれていれば嬉しいです。

マルジェラ 名作アイテム高価買取

当店では、マルジェラの名作アイテムを高価買取致します。

Dolls、flat garmentsなど初期のシーズンアイテムも大歓迎です。

  

ものにまつわる想いやエピソードまで含めて、丁寧に査定させていただきます。

飾っているだけで着ていないコレクションがございましたら、ぜひ一度ご相談ください。

次のオーナー様へ、こころをこめて伝えます。