エディ伝説、新章の幕開け
2020/05/05追記・編集
サンローランパリ退任から約2年。
エディスリマンのセリーヌ メンズディレクター就任のニュースはファッション業界を大いににぎわせました。
そして2018年9月28日。
エディスリマン手がけるセリーヌ2019SSコレクションが発表されました。
ディオール、サンローランパリと数々の伝説を残してきたエディスリマン。
その新しいクリエイションを紐解きながら、過去のエディのものづくりにも触れていきましょう。
エディデザインの特徴
尖ったスキニー感
ディオール、サンローランと一貫した特徴として、やはりなんといっても特筆すべきはそのやりすぎなくらいのスキニー感。
脚にはりついて細さを強調するシルエットは、それまでのメンズファッションにはなかった斬新なものでした。
もともとエディ本人が自分のスキニーな身体に合う服がなかったことから生まれているこのタイトシルエットですが、
そのコンプレックスを長所にかえたデザインが多くの人の心を掴みました。
また、パンツだけでなくジャケットまでもがタイトシルエットなIラインを提案し、メンズファッションにスキニースタイルを定着させていきました。
CELINE(セリーヌ) 2019SSコレクション
さて、そんなタイトシルエットを貫くエディスリマンのクリエイションですが、セリーヌを手がけるにあたって「セリーヌでもタイトシルエットを貫くのかどうか」という議論がいたるところでされていました。
蓋を開けてみますとエディ色全開のコレクションとなっていましたね。
しかもディオールやサンローランでのデザインを踏襲したようなものも多く見受けられました。
少しコレクションについて触れていきましょう。
やはりサンローランといえば、といったダブルライダースも。
ベルトもウエスタンなディテールがかなりサンローランを彷彿とさせます。
テディをベースにラグジュアリーに昇華させたジャケットも。
このあたりもサンローラン好きにはたまらないんじゃないでしょうか。
サンローラン16ssのこのルックを思い出しました。
サンローランでもこういった型押しレザーのブーツもありましたね。
ナロータイでタイドアップしたテーラードスタイルも相変わらず。
ディオール全盛期の香りを感じられます。
パンツは少しジョッパーズのような腰回りのたまりがみられますね。
レオパードも差し込んできました。
これもサンローランを思い出しますね。
エディイズム満載なセリーヌでのコレクション発表に賛否両論の声があがっているようですが、
業界的にオーバーサイズ+ストリートが長く席巻しているファッション業界に一石を投じることになるのは間違いなさそうです。
サンローランパリ シルエットの変遷
セリーヌのコレクションを見たところで、エディがこれまでに手がけたブランドにもフォーカスを当ててみましょう。
サンローランでもタイトシルエットを打ち出していたわけですが、年によってサイズ感のマイナーチェンジがあったことは有名な話です。
もちろんアイテムによるものも多いので一概に言えませんが、ここではサンローランパリのシルエットの変遷についてみていきましょう。
2013年
エディ期サンローラン史上もっとも細いといわれる2013AW。
賛否両論のエッジィなスキニー加減は一部の熱狂的なファンを生み出し、
後にその細さをもとめて探しだして買い戻す人が続出したほど。
レザーライダースも細く身体にフィットするシルエットで、このシーズンのみカーフでもリリースされていました。
ただ細身すぎて着られない人も多くいたようで次シーズンに改善されていくことになります。
2014年
2013AWの細すぎるシルエットを受けて、少し着やすく・履きやすくマイナーチェンジされました。
定番のスキニーパンツやライダースでも同サイズのタイトさが変更されていましたね。
2015年
この年もすこーしだけタイト感は抑えめ。もちろん他ブランドと比べるとタイトなことは間違いないのですが。笑
2016年
エディのラストイヤー。
待ってました、と言わんばかりにファーストコレクションを彷彿とさせるようなタイト感。
L01などのライダースたちは袖口の大きさもより細身に作られており、まさにエディ節を存分に発揮したシーズンとなりました。
このセリーヌでもシーズンを重ねるごとにサイズ感も変わっていくのでしょうか。
エディスリマン率いるセリーヌに今後も目が離せませんね。
Writer:Yusuke Omura
参考URL
https://hypebeast.com/jp
https://www.vogue.co.jp
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