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100本のデニムから世界へ羽ばたく、AcneStudios(アクネストゥディオズ)の物語とは

2024.10.26

最近、街を歩けばデニムやマフラーなど多くの人々が身につけている、AcneStudios(アクネストゥディオズ)

他にも、スニーカーにサングラス、バッグなどのアクセサリー類などもみかけますね。

特にこの色鮮やかなピンクのショッパーは存在感もあり、よく見かけると思います。

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他にもSNSなどを通して頻繁に見かける事も多くなり以前に比べると年々知名度なども上がってきています。

実はファッションだけでなく様々な分野でクリエイトしています。そんなアクネの魅力や歴史を個人的な視点も含みつつ、少しご紹介致します。

 

歴史や由来

まずACNEの由来とは、「Ambition to Create Novel Expression(新しい表現を生み出す野望)」の頭文字になります。ニキビのアクネ菌の事ではございません・・・

 

代表である、Jonny Johansson(ジョニー・ヨハンソン)が主に中心となり活動し、ブランド、及びクリエイティブ集団です。

Jonny Johansson(ジョニー・ヨハンソン)は現在もクリエイティブディレクター、出版部門のアートディレクターを手掛けおります。

iconhouse

生まれはスウェーデン北部の都市、ウメオという学術と文化の街で育ち、父は軍人、母は芸術家という家庭でした。

ちなみに、ウメオは首都のストックホルムから北に600km離れているところに位置し、ウメオ市の人口は7万5000人、そのうちのウメオ大学の学生が3万7,000人、大学のスタッフが4,200人。

市民の半数以上が大学の関係者ということで、大学都市学術の街と言われています。

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高校を卒業後は親からの進学の意見を反対し、独学でデザインの仕事に就き、インテリアコーディネーターも経験していました。

小さい頃から音楽、芸術、写真、建築、デザインへの関心が非常に高く現在もアクネを通して繊細に表現されています。

ファッションの専門的な知識がなく、元々ファッションデザイナーになるつもりもなく、考えもしなかったという。

が、そんな彼自身には音楽的背景や映画の影響が大きく存在し、感じた物事をファッションを通して自己表現しています。

ファッションというよりアート目線で見ているジョニー・ヨハンソン、そして停滞する事のないトレンド、この2つが混じり合う事で完成したのがまさにAcneStudios(アクネストゥディオズ)ですね。

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Acne(アクネ)ができるまで

1996年にスウェーデンのストックホルムで創立され、初めはファッションブランドとしてではなくグラフィックアートやwebのデザイン、関連事業などがメインのクリエイティブ集団として活動していました。

創立当初は、数多くの製品やアイテムをデザインしており、中にはTVやネットゲームなどもありました。

ライフスタイルをデザインするもう一方で、、顧客や知人用にユニセックスのジーンズを作り、配布。

当時はジーンズを製作する技術が完全には整っておらず苦戦している所に、近所に住む女性からのサポートなどがあり無事に完成させたという今では考えられないような話もあります。

その時に配布した100本のデニムは、赤いステッチを使いストレートな仕上がりで未加工のいわゆるリジッドジーンズだったらしいです。実際の画像やイメージがなく想像する事しか出来ないファンの中でも伝説のデニムと言っても過言ではないです、、、

今どこに、誰が、持っているかも分かりません。おそらくですが、作成して身内に配布したとの事なのでタグもついてないかと思います、、、市場にもでていないので見分け方すら分かりません。。。何か情報がある方教えて頂きたいです。

こうしたジーンズ作りが話題を呼び、雑誌等で取りあげられ現在のブランドの象徴へと進化していったのです。

ちなみに、「1996 Trash ストレートジーンズ」と呼ばれる型番が2018年秋冬コレクションにより販売が開始されました。

レトロなスタイルに仕上げたデニムになっており、ブランドが創設された年にちなんで名づけられたそうです。名前もですがリジッドでストレートなので、もしかすると初めの100本のデニムに着眼点を置き復刻させたのかもしれませんね・・・

Acne Studios

 

その後1998年に、Jonny Johansson(ジョニー・ヨハンソン)を代表とし三人の友人と、首都ストックホルムにてAcne Jeans(アクネジーンズ)を設立。ここでようやくファッションとして本格始動します。

もちろん中心となるのはジーンズです。

ですが、チーム内で話し合いデニム1つに絞らない事を決定し他のアイテムを展開するようになりました。もしデニムのみの展開ならどうなっていたかもそれはそれできになりますね。。。

ロンドンを本拠置とする、デザイナーのAnn-Sofie Back(アンソフィー・バック)をアクネのメンバーに加入。生まれがジョニー・ヨハンソンと同じスウェーデン。

本格的なファッションデザイナーのアンソフィー・バックが加入した成果か、年々メンズウェアに磨きがかかっていきました。

interviewmagazine

個人的な意見ですが、全体的にレディースに力を入れすぎてしまうあまりメンズラインを疎かにしてしまうブランドが正直多いようにも感じていました。最近は少なくはなったとも思いますが、、、

難しい問題ですが、レディースは元々の衣類自体のアイテムやカテゴリ数が多く、トレンド性やデザインが明らかに豊富だという事は事実だと思います。。。

その点アクネは、集団でデザインをする事でメンズ、レディース共に均等にバランスが取れていると感じられます。

定番のデニム

そもそもデニムの楽しみ方って人それぞれですよね。

シルエットを第一に選ぶ方もいれば、生地やデザイン、履き心地を選ぶ方もいますね。また、色落ちを考えてという手もありますね。

アクネはどの点をとっても高く評価されており、履けば分かる。そういったデニムになっています。かなり種類があり、それぞれ特徴や違いがありますので自分にあったデニムを見つけるのが楽しいですね。

個人的なオススメも含みつつ、いくつかご紹介いたします。ご紹介するのは1モデルにつき1色ですが、様々なカラー展開がありますので気になれば調べてみてください。

PEG

レディースで一番の人気のスキニータイプのデニムです。街でもよく見かけモデルの方からもかなり人気です。

履き心地がとてもいいと評判で、ハイウエストなのでとにかく脚のシルエットが綺麗に見せることができます。膝部分から裾部分にかけても細く締まっていていいシルエットです。

スキニーってどうしても疲れてしまうイメージがあるかと思いますが、このPEGは着心地よく履けます。

 

Acne Studios

 

LOG

個人的にもオススメのルーズフィットタイプのデニムです。

太すぎずトレンドに左右されないデニムという感じですね。持っていて絶対に損はない一本かと思います。

細身のデニムとは逆に脚のシルエットがくっきりはでないので、気にせずゆったり履けます。

Acne Studios

 

MAX

フィット感あるシルエットに、絶妙なテーパードデザインを加えたデザインです。個人的にMAXは裾元でデニムが溜まる感じが魅力の1つかと思います。なので折り返したり裾直しするよりは溜めていた方が自分的にはカッコいいです。

アクネを代表するアイテムでもあり、コレクションやルックでも度々登場する超がつく程の定番デニムです。

ようするに春夏コレクション秋冬コレクションどちらにも着用されるという事は、季節問わず着まわしできるという事になりますね。

 Acne Studios

メンズで一番人気があるデニムです。

 

 

Acne Studios Blå Konst(アクネストゥディオズブロコンスト

 

Acne Studios

先ほど画像を付けてデニム紹介しましたが、もう一度タグに注目していただきたいです。

ピンクの「Acne Studios」と書いてあるタグの上に、「Blå Konst」と青いタグなどが貼られています。

実はこれ、Acne Studios Blå Konst(アクネ ストゥディオズブロコンストといって2017年4月にリリースされた新ラインです。

Blå Konstとはスウェーデン語で「青い芸術」の意味を持ちます。

名前の通りブルーデニムにフォーカスをあてています。なのでタグも統一してブルーがメインかと思われます。

デニムで始まったアクネ。再度視点をしっかりとデニムに戻し、いわば原点復帰させそこにプラスアルファで付け加えるような形ですね。

リニューアル後は、全デニムラインがブロコンストに変更されました。

では、今までのアクネとどこがどう違うのか、という風になるかと思います。

そもそものサイズ感やシルエット、加工や素材の変更など大きなものから細かいもの様々な変更点が足されました。

一番の注目点は、トレンド的要素の増加ですね。今までよりも更にトレンド的な要素をデニムに付け加える事で今までにないアイテムが生まれてきました。

いまや定番ですが、新たなラインというよりはアクネ自体がそのまま進化した感じと個人的には感じました。

Acne Studios

Acne Paper(アクネペーパー)

 

2005年8月、より新たな活動を求めて年に二回「Acne Paper(アクネペーパー)」と呼ばれる雑誌を創刊。

内容は写真、芸術、ファッション、文化全般の世界的な著名人など様々な観点にスポットをあてています。

「年齢や文化に関係なく芸術に興味を持つすべての人にアピールする」というテーマのもと作成されるようになりました。

テーマ通り予想もできないようなスタイルが評価され世界中で認知されました。

一度は耳にした事はあるかと思いますが、アメリカの高級紙、The New York Times (ニューヨーク・タイムズ)からも、「新しいものとノスタルジックなものとの自由な融合が斬新であり、今までにないファッション誌だ」と絶大な支持を得ました

実はその独創性なスタイルは表紙にも反映されています。

通常の雑誌というのはタイトルの位置が、上部に配置されていることがほとんどです。大きな理由はやはり上部に配置することで、見やすさ、インパクトがあることですね。ですがアクネペーパーは毎号、上部の代わりに下部にタイトルがあります。タイトルの位置でも、常識とは何かを問いかけています。

Acne Paper

 

発行されているのは、現時点で15種類。

毎刊表紙にはインパクトがありつつも洗練された写真が用いられています。

各刊にテーマがあり、主に写真家などにフォーカスをあてています。

少し離れた内容が多くはなりますが、出来るだけご紹介していきたいと思います。

1st issue Autumn 05 

Acne Paper

記念すべき1刊目のテーマは、 THE CITY Cover by Peter Gherke Out of print」

Peter Gherke(ピーター・ ゲールケ)は自動車メーカーの「Audi(アウディ)」や、女性向けのファッション雑誌「Grazia(グラツィア)」、パンクロックの先駆者とも呼ばれている「Iggy・Pop(イギー・ポップ )」の撮影などを行ったフォトグラファーです。

Peter Gherke

 

2nd issue Spring 06 

Acne Paper

 

2刊目のテーマは、ESCAPISM Cover by Andreas Larsson Out of print」

Andreas Larsson(アンドレアス・ラーション)は、「Dior magazine(ディオールマガジン)」や、「LANVIN(ランバン)」など様々な一流ブランドを撮影する、スウェーデン出身のファッションフォトグラファーです。

ファッション界から多く支持されている彼の作品は、アクネペーパーに頻繁的に取り上げられています。

AndreasLarsson

 

3rd issue Autumn 06 

3刊目のテーマは、「EDUCATION Cover by Snowdon Out of print」

個人的に一番面白い刊です。

Snowdon(スノードン)とは、スノードン伯爵と呼ばれ本名はAntony Armstrong-Jones(アンソニー・アームストロング=ジョーンズ)です。

ごく普通の一般人カメラマンでしたが、イギリスのマーガレット王女と結婚した事で初代スノードン伯爵となりました。

ちなみに彼らの結婚式は初めてテレビ中継され世界中で約3億人の視聴者が見ていたという事でも有名です。

npg

それは盛大な結婚式後です。誰もが予想もしなかった展開が起こります。

王女と結婚したという事もありフォトグラファーを一度引退します。その後引退したことを深く後悔し復帰しました。

復帰後は写真を撮るために世界中を飛び回りますが、それで結婚生活にひびが入りお互いに不倫報道も出てしまい離婚してしまいます。かなり複雑な関係性や話があるので、気になった方は調べてみてください。

マーガレット女王ではなく姉であるエリザベス2世が主人公ですが、「ザ・クラウン」というテレビドラマがあります。

ネットフリックスが約136億円かけて英国王室のロマンスと裏側を忠実に再現しているというお話です。物語だけでなく、王室という事もありドレスや衣装にかなりチカラをいれており、50、60年代のファッションがきめ細かく再現されています。服も物語も両方楽しめて、興味がある方にはオススメです。

NETFLIX

(左:The Crown 右:当時の実際の写真)

The crown season2

 

また2012年5月には、アクネから初の写真集「SNOWDON BLUE」が出版されました。

スノードンのアーカイブから、アート、政治、英国のロイヤルファミリーなどの各界著名人たちがブルーシャツを着た、計61のポートレートがおさめられています。

スノードンの作品はシンプルなポートレートが大半を占めており、それが際立つような色鮮やかな青いシャツが見ごたえあります。

Snowdonblue

 

表紙になっている、David Bowie(デヴィッド・ボウイ)

photo by   Snowdon

 

また「SNOWDON BLUE」からインスパイアを受け、代表であるJonny Johansson(ジョニー・ヨハンソン)は8種類のブルーシャツを販売しました。

 

 

laststyleofdefense

他にも写真集などが多く出版されており、2015年に発売のBOTTEGA VENETA(ボッテガ・ヴェネタ)がアートとファッションを融合した写真集『BOTTEGA VENETA , Art of Collaboration (ボッテガ・ヴェネタ,アート・オブ・コラボレーション)』にも彼の作品が多く取り上げられていました。

BOTTEGA VENETA

 

他にも、イッセイ ミヤケの写真集『ISSEY MIYAKE PERMANENTE(イッセイミヤケパーマネント)』を撮影したことでも有名です。

ISSEY MIYAKE PERMANENTE 1986年

(このモデルは Ellen Van Schylenburchと呼ばれるダンサー)

ISSEY MIYAKE PERMANENTE(Snowdon)

 

4th issue Spring 07 

Acne Paper

4刊目のテーマは、「PLAYFULNESS Cover by Benjamin Alexander Huseby Out of print

Benjamin Alexander Huseby(ベンジャミン・アレクサンダー・ヒュズビー)とは、スウェーデン生まれ、現在41歳の写真家です。

showstudio

彼はロンドンでアートを学びその後ファッションフォトグラファーになりました。

2016年に、GMBH(ゲーエムベーハー)と呼ばれるファッションブランドをドイツのベルリンにて設立します。

GMBH(ゲーエムベーハー)とは、ドイツ語で「会社」という意味があり、由来は多くの人に関わってほしいとこめられています。なので、さまざまな人種のモデルを起用することでも知られています。

実際にデザイナー担当のSerhat Isik(セルハト・イシック)ともクラブのダンスフロアで知り合いになり、そこで出会った10人あまりの友人たちとブランドを設立したという話もあります。

左がSerhat Isik(セルハト・イシック)、右がBenjamin Alexander Huseby(ベンジャミン・アレクサンダー・ヒュズビー)

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GMBH(ゲーエムベーハー)はASICS(アシックス)ともコラボしたり最近徐々に認知度が上がってきています。

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リサイクルをする事より「アップサイクル」する事が彼らの魅力でもあります。

(※アップサイクルとは元のモノの特徴を生かしてより良いものにつくり変え、さらに付加価値を高めようとする考え方です)

具体的には、ヴィンテージのHELLY HANSEN(ヘリーハンセン) のジャケットをアップサイクルしたアウターウェアなどがあったり、捨てられるはずのゴミから見つけたボックスと土に還るバッグに入れて商品が出荷されたりだとか。。。とても面白いです。。。

他にもデッドストックやリサイクル素材を積極的に取り入れており、デザイナーたち独自の観点で環境問題に対する思いなどを、ブランドを通して表現しているのがかなり独創的であり、個人的にも今後の活動が楽しみなブランドの1つです。

GmbH(Benjamin Alexander Huseby)

 

次第に人気や知名度が上がっていき、その声に応えるかのように4刊目のAcne Paper(アクネペーパー)の表紙をそのままデザインに落とし込んだバッグが販売されたりもしています。

Acne Studios

 

5th issue Autumn 07

Acne Paper

5刊目のテーマは、「ELEGANCE Cover by Paul Wetherell Out of print」

Paul Wetherell(ポール・ウェザベル)はロンドン在住のファッションフォトグラファーです。

彼の作品は被写体と光のバランスが絶妙に描かれている事で有名です。多くの有名ブランドの広告などを撮影しており、雑誌の広告に彼の作品をよく見かけます。

Hermes(エルメス)」,「Fred Perry(フレッドペリー)」, 「UNIQLO(ユニクロ)」, 「Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)」,「H&M(エイチ・アンド・エム)」などなど、ラグジュアリーからファストまで幅広いジャンルの作品を残してきました。

Paul Wetherell Still Life

 

6th issue Summer 08 

Acne Paper

6刊目のテーマは、「 EXOTICISM Cover by Terry Tsiolis Out of print

Terry Tsiolis(テリー・ツィオリス)は、現在ニューヨークを拠点とするファッションフォトグラファーです。

有名モデルや一流ブランド、新鋭のブランド、幅広く撮影しています。基本的には人物がメインと思われます。

ファッション雑誌の「ELLE(エル)」や「VOGUE(ヴォーグ)」などの表紙を撮影したりしてます。

彼の作品はかなり高く評価され、なんといっても配色や色彩、カラーリングが魅力です。

白黒の作品もあれば、多色な作品も。つい、まじまじと見つめてしまいます。

文章で紹介するよりも実際にご覧いただきましょう。

Terry Tsiolis

 

ちなみに、6刊目もバッグとして販売されています。

Acne Studios

 

7th issue Winter 08/09

Acne Paper

7刊目のテーマは、「 TRADITION Cover by Daniel Jackson Out of print」

Daniel Jackson(ダニエルジャクソン)とは、ロンドン育ち、現在はボストンに住んでるファッションフォトグラファーです。

写真を撮る以外には、アッサムティーを飲む事や泳ぐ事が趣味だそうです。

彼も「VOGUE(ヴォーグ)」や「i-D (アイディー)」、「GQ(ジーキュー)」などの表紙を度々飾っている、ファッション界から引っ張りだこのフォトグラファーです。

GQ (Daniel Jackson)

 

VOGUE(Daniel Jackson)

Acne paperでも高く評価され、度々表紙になっています。

8th issue Summer 09 — EROTICISM Cover by Daniel Jackson Out of print

Acne Paper

この刊のバッグ出そう。。。

10th issue Summer 10 — LEGENDARY PARTIES Cover by Daniel Jackson Out of print

Acne Paper

12th issue Summer 11 — YOUTH Cover by Daniel Jackson Out of print

Acne Paper

自社で雑誌を販売するようになり、広告や従来のマーケティング方法をあまり行わないスタイルになりました。

紹介した中で気になった刊があれば読んでみてください。

 

Acne(アクネ)のコラボレーション

色々な活動をしてきたAcne(アクネ)にも、実は数々のコラボレーションが存在します。

 

Acne(アクネ)×LANVIN(ランバン)

冒頭でご紹介させていただいた「Acne(アクネ)」のクリエイティブディレクターを務めるJonny Johansson(ジョニー・ヨハンソン)、当時の「LANVIN(ランバン)」を率いる(アルベール・ エルバス)が出会った事によって、誰もが予想しなかったコラボが2007年に発表されました。

LANVIN×ACNE

 

制作は「Acne(アクネ)」、デザインは「LANVIN(ランバン)」という振り分けになっており、ウォッシュされたインディゴカラーのデニムや、ドレス、ダブルブレストのテーラードジャケットなどなど。

LANVIN(ランバン)がデザインするとなると、価格的にもかなり高くなると噂されていたらしいですが、以外にも価格帯は3万円〜16万円と予想よりも意外にも低い価格帯でした。

クオリティの高い日本産のデニム生地を使用した事でも有名です。ジャパニーズデニムおそるべし。

タグや内側には、「LANVIN♡ACNE」と書いておりコラボらしいタグになっております。

LANVIN×ACNE

 

Acne(アクネ)×FJALL RAVEN(フェールラーベン)

 

2018年9月に発売された、スウェーデンの国民的アウトドアブランドのFJALL RAVEN(フェールラーベン)」とのコラボレーションです。

Acne Studios

 

両ブランドともスウェーデンであり、FJALL RAVEN(フェールラーベン)は他のブランドとコラボするのが初めてという事もありかなり注目されていました。

Acne(アクネ)の代表であるJonny Johansson(ジョニー・ヨハンソン)は、「昔からの憧れでありスウェーデン人にとって特別のブランド」とコメント、それに対しFJALL RAVEN(フェールラーベン)のデザイナーであるHenrik Andersson(ヘンリック・アンダーソン)は、「光栄さと不安がある。なぜなら初めてのコラボだから、でも完成した時にはそんな事吹っ飛んでいた」とコメント。いい話。

 

アイテム自体は、元々あったアイテムにJonny Johansson(ジョニー・ヨハンソン)がリデザインするというものでした。

それぞれのブランドロゴやタイプを交換してコラボアイテム限定のロゴも作られました。

一部アイテムをご紹介いたします。

カンケンバッグ

まずカンケンバックとは。というところから説明します。

カンケンの意味はスウェーデン語で「持ち運ぶ」という意味になっており、電話帳がモチーフになったと言われています。

1978年に誕生と歴史も40年程あります。当時スェーデンでは腰痛の人が多く、子供向けに販売されましたが高い機能性などが評価され多くの年齢層から愛用されるようになっていきました。

ちなみに、背中にクッション性を向上させるためにウレタン素材の板が入っています。

クラッチタイプ、メッセンジャー、バックパックの3種類が出ており、バックパックやメッセンジャーバッグとしても使える2way仕様になっています。

Acne Studios

ダウンジャケット

色、大きさ、ともにかなりインパクトのあるダウンジャケットになっており、ワッペンがリフレクター素材になっています。

メンズとレディースで、細かな部分に違いや、機能性、ギミックなどが異なり、FJALL RAVEN(フェールラーベン)」のアウトドアブランドらしさが残っていて、個人的にもおすすめです。

Acne Studios

 

Acne(アクネ)×Liberty (リバティ)

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まずLiberty (リバティ)とは、老舗デパートのリバティ・ロンドンのことであり世界的にも有名なリバティプリントの発祥でもあります。

1875年に開業し、初めは日本や東洋の装飾品、織物や芸術品などを販売していました。途中からは方向転換し、アーツ&クラフツ運動やアール・ヌーヴォーなどのヨーロッパ中心とした国際的な運動などに影響されたものを取り扱うように変化しました。

現在では、流行の化粧品、装飾品、衣類、贈り物、家具などを販売しています。

ファブリックの生産も行い、フラワープリントをはじめ色々なプリント柄を作成してきました。それがいわゆる、リバティプリントです。

Libertylondon

第1弾

インテリアデコレーターを経験したJonny Johansson(ジョニー・ヨハンソン)は、Liberty (リバティ)と初のコラボ。

2010年に、ソファや椅子などを中心としたインテリアライン『アクネインテリア(Acne Interiors)

Fuking young

 

2014年3月に発売されたコラボレーションです。こちらは2回目にしてアパレルになります。

Jonny Johansson(ジョニー・ヨハンソン)もリバティープリントには、デザイナーになりたての頃にインスピレーション資料として使用していたこともあり個人的にも深い思い入れがあるそうです。

自分も個人的にこのコラボが一番好きです。かなりかっこいいです。

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発売されるアイテムはデザインチームのうち、三人でそれぞれが1枚好きなプリントを選び、レザーに組み合わせて作られました。

1890から1910年にLiberty Mertonにて制作されたペーズリー柄の版画「Jonny(ジョニー)」

1880年代、当時の美意識を象徴する和調柄「Eva(エヴァ)」。

1890年代、和調のデザインに初期のアールヌーボーの雰囲気が融合され、そこに鳥を描いた「Alma’s Bird(アルマズ・バード)」。

リバティの歴史あるテキスタイルとアクネがミックスした感じがかっこいいですね。

ライダースジャケットの背中にはスワロフスキーで“LA”刺繍されており、刺繍がないタイプも販売されていました。

たしか、刺繍なしが日本円で26万円程度で、刺繍ありが40万円程度とかでした。

 

 

Acne Studios

Acne(アクネ)×Starter Black Label(スターターブラックレーベル)

先日発表、発売され今まさに注目されている一番新しいコラボです。

Starter Black Label(スターターブラックレーベル)は、1971年にアメリカで誕生したプレミアムアスレチックブランドであり、プロのスポーツウェアとポップカルチャーを混ぜ合わしたスタイルで有名です。

なのでコラボしたアイテムもストリート要素がかなり強いアイテムが多く、背景にはアメリカのストリートやトラッドが表現されています。

Acne Studios

 

今回ご紹介した歴史やコラボは、ほんの一部です。他にもいくつかコラボやラインはあるので気になった方は調べてみてください。

 

まとめ

アートの一部分としてファッションで表現している「Acne Studios」、コラボだけではなくこれからの活動がとても楽しみですね。

 

※Dollarは "VISION OF FASHION" というサイト名に変更しました。

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